
2度目の三陸海岸訪問はお盆のこと。
早朝に、仙台の自宅を出発。東北道をひたすら北上すること2時間ほど。
盛岡の先で高速を降り、道の駅石神の丘を経由してから葛巻、山形村などを経由して久慈へ!
山形村には平庭高原という高原があって、そこは白樺の木が生える涼しい山の上。
今回はタイトなスケジュールのため、スルーだけども、この辺も再訪したいところ。

途中の山の上にちょうどよい場所を発見して、腹ごしらえしてからひたすら海へ向かって走る…
走る…
走る…
そう、なかなか遠いのです。
盛岡から久慈まで90kmほど。
さすが、面積日本で2番目を誇る岩手県。本当に広い。
今回久慈を目指した理由というのは…
NHKの朝ドラあまちゃんのせいでもなく…
宮古以南と八戸以北は海岸線を走ったことがあるので、その走ったことのない海岸沿いを訪れてみたいと言うのが一番の目的。

仙台から6時間。
ひたすら走ってたどり着いた海岸はとても碧かった
そして、ひたすらに穏やかだった。

それでも、やはり津波を意識させることは多い
久慈はさほどでもないのだけども
時々海沿いにはやはり基礎だけを残した「跡地」が多くて
それを見るたびに津波を意識する

小袖という浜に到着。
ドラマのロケ地になったおかげでにぎわいを取り戻している
この地区も、狭い土地にへばりつくように家々がたっていて、いかにも三陸の漁村といった趣。

急な坂道を登る。

登りきるとそこには真っ青な海が。
ひたすら碧い海。
ひたすら穏やかな海。
本当に気持ちが良い、と同時にこの海の磯の香りというのがとても懐かしくて
子供のころ、女川の原発の裏の海岸で遊んだのを思い出した・・・。
久慈からはひたすら海岸を南下。
最後の目的は北山崎。
今回は出来る限り海沿いを走ることにしている。
できれば狭い漁村の道も走りたい…
そこに暮らしている人の気配を感じることができたならば…
そう思ってきたが
確かに、感じることはできた。
本当になにもない場所もあれば
基礎だけの場所もあって、さらには復興を遂げているところもある。
でも、全体的に、まだまだ、かなと。

北山崎。
景勝地になっているだけあって、本当に見事な景色。
こうして見ると、三陸のこの海岸を作った海の力なのだから、人の住む街を流すことくらいたやすいのではないかと思った。
美しさと同時に湧きあがってきた恐ろしさ。
それでも
この神々しいまでの海岸とそこに打ちつける波を見ていると、不思議と恐ろしさは薄れて行く。
それまで、思っていたことがある。
昭和や、それ以前に時代にも何度となく大きな津波に襲われて、三陸という地域は数えきれないほどの犠牲者を出して、そこに生きる人たちは苦労してきた。
黒い波
そう言って、津波を恐れる人たちはなぜ、またその黒い波が再び襲うかもしれない沿岸に戻っていくのか
本当に謎だった。
でも、今回、三陸の美しい海岸を走って、震災以後持っていた恐怖というのがいくばくか薄れたようになる。
きっと、これが海の持つ力なのかもしれない。
今回はこうして多くの犠牲者が出たが、
きっと復興を後押しするのは皮肉にも多くの命をうばった海からの恵みなのだろう。
だからこそ、恐ろしい記憶を語り継ぎながら、海とともに生きてきたのだろう。
三陸の人たちは、本当に強い。
僕自身も、三陸で幼少のころから遊んだこともあって、やはり特別な想いがある。
朝起きると、目の前が海!なキャンプサイトや、豊かな磯。
そういったちょっとした魅力をどんどん津波の記憶とともに語りついでいけたら良いと思う。